「子が学校に行かない」母親の日常⑦
子どもが学校に行かない。その過程には、親と子の間にたくさんの葛藤があります。福岡県の一人の母親の視点から、不登校の裏側で起きていることを紹介します。
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リオが小学3年になり順調に登校し始めたと思ったら、発覚した「いじめ疑惑」。その詳細は、前回の記事で書きました。これだけでも気が休まらない日々でしたが、私は幼稚園生になっていた下の子のヒカルの対応にも悩んでいました。
ヒカルは赤ちゃんの頃からタオルが大好きです。起きている時間に限らず、眠るときも抱えています。特にタグの部分を触ることが好き。どのタオルでもいいわけではありません。洗濯して別のタオルを渡すと「違う」とぐずります。だから、なかなか洗濯もできません。
>>学校を選べない子に選択肢を~福岡にフリースクールを増やしたい(クラウドファンディング)
「汚れてきたから洗ってもいい?」「嫌だー」。このやりとりは数え切れません。
この傾向は外出時も変わらず、お気に入りのタオルを持って行きます。タグを頰にくっつけたり、手で触ったり。私はタオルの代わりのものを持って外出できるよう、ハンカチに目を付けました。
ズボンに入る大きさのタオルハンカチを気に入ったものにすれば、タオルを持って外出することはなくなるだろうと考えました。
ヒカルと一緒に買い物に出かけました。ヒカルは触ってみてにおいを嗅ぎ、確認します。2、3店はしごすると、ヒカルが納得するものがありました。これでタオルは家に置いて外出できるようになりました。
店では、お気に入りのタオルも選ばせました。自宅にある枚数が増えると、洗濯しやすくなるだろうと考えたからです。
でも、ヒカルはどのタオルも洗うのを嫌がりました。結局、タオルが増えただけです。たまりかねた私はヒカルが幼稚園に行ってる間に洗濯しました。
帰宅したヒカルはいつものようにタオルに触れると、異変に気付きます。
「なんか違う! 洗った?」
「汚れてたから洗ったよ、ごめんね」
「洗わないで! 洗ったら固くなる! においもなんか違う!」
そこまでのこだわりに改めて驚き、不思議にすら思いました。
こだわりはタオルだけではありません。幼稚園に指定の靴下がありましたが、毎朝、履くのを嫌がります。理由は分かりません。ヒカルに尋ねても「嫌、嫌!」と言うばかり。「園に着いたら脱いでいいからね」と毎日なだめながら履かせました。
指定靴下は足首から上のゴムがきつく、脱ぐとふくらはぎにゴム跡がつくほどです。だから嫌なのかなと思い、できるだけゴムを伸ばしてゆるくしました。それでも嫌がります。指定以外の靴下も、嫌がるものと、すんなり履くものとに分かれました。
なぜなのだろう。疑問は徐々に膨らみました。
(文中仮名)
このたび、フリースクールの安定運営・拡大を目指すエデュケーションエーキューブと、社会課題解決のアクションを志す西日本新聞で連携し、学校を選べない子ども達の選択肢を増やすためのプロジェクトを立ち上げました。11月27日から1月24日まで、フリースクールの安定運営と拡大を支援していただくマンスリーサポーターを150人募集します。
>>エデュケーションエーキューブの代表理事と西日本新聞記者がクラウドファンディングプロジェクトを動画で説明しています
December 11, 2022 at 04:00AM
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なぜ?洗えないタオル、履かない靴下…子どものこだわり【「子が学校に行かない」母親の日常⑦】 - 西日本新聞
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