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NHK大河ドラマ「麒麟がくる」11月1日放送・30話見どころ 朝倉攻めを決めた信長、帝に拝謁するが… - auone.jp

 俳優の長谷川博己を主演に、戦国武将、明智光秀を新たな視点で描くNHK大河ドラマ「麒麟がくる」(毎週日曜 BSプレミアム・午後6時~、NHK総合・午後8時~など)。従来とはまったく異なる新しい解釈で戦国時代の英雄たちを描き、大河ドラマとしては初めて光秀(長谷川)を主役とし、美濃から羽ばたいていく光秀の謎めいた前半生に光を当てていく同作の第30話が11月1日、放送される。

 第29話(25日放送)では、室町幕府15代将軍・足利義昭滝藤賢一)の御座所への襲撃に怒った織田信長(染谷将太)が、「京には将軍を守る城が必要だ」として、独断で二条城の建設に着手。各地から資材を召し上げ、急ピッチで進める強引な工事に、幕府政所頭人の摂津晴門片岡鶴太郎)のもとには、信長に対する反発の声が多数届いた。

 ある日、旅芸人の女座長で、広い人脈を持つ伊呂波太夫(尾野真千子)から呼び出された光秀は、幕府から追放され、身を隠した関白の近衛前久(本郷奏多)と対面。前久は、今の幕府は己の私利私欲を満たすことしか頭にない連中ばかりと強調し、本来、帝を守るべき幕府の本分を見失っていると訴える。前久は、幕府を変えられるのは信長しかいないといい、将軍の側近で、信長にも物申せる光秀と話がしたかったと打ち明けた。

 信長もそんな幕府の実情を知っており、光秀は美濃に戻る前に幕府の役人を入れ替えるべきだと訴えた。信長は「それは将軍のそばにおる、そなたの役目だろう」とにらみ、自分は美濃を守るための戦の準備をしなければならないと言った。

 数日後、将軍奉公衆の細川藤孝眞島秀和)が光秀のもとを訪れ、訴状を渡した。そこには、光秀が東寺八幡宮領の一部を横領したので、それを返せと書かれていた。領地は義昭からもらったもの。光秀は摂津に訴状を見せ、「私は公方様より、京へ妻子を呼び寄せるなら、家もいるであろう、そのためのかかりもあろうと、領地をさずかりました。上洛を支えてくれた礼にと。まさかその領地が、横領した土地とは思いもしませんでした。公方様もご存知なかった。この手はずをつけたのは、政所ではありませぬか?」と訴えたが、摂津は「山城の国は広ろうございます。八幡宮がどこに、いかほど領地を持っていて、誰がどこを横領したかなんて、いちいち存じておりません」ととぼけ、光秀にその領地を返すべきだと言い返した。呆れる光秀は「誰が横領したか、幕府内に不正があるならそれを正し、処断するのが私も役目。早々に政所でこの訴えを詮議のうえ、ことの顛末をつまびらかにし、私にお教え願いたい。そのうえでお返ししましょう」と言った。

 二条城は2カ月あまりで完成した。見事な出来栄えに義昭は感動し、信長に感謝の言葉を述べた。そして信長はその場で光秀に話しかけ、あとで美濃へ戻るよう命じた。信長は越前の朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)を討つことを考えており、その前に義景のことを知る光秀に話を聞いておきたいと言った。

 第30話のサブタイトルは「朝倉義景を討て」だ。

 義昭は孤独で、名医・望月東庵(堺正章)の助手、駒(門脇麦)を話し相手として頼りにしていた。2人は、弱き者を救う悲田院づくりの夢を通して仲を深めていた。

 一方、信長に呼び出され美濃に向かった光秀は、ついに信長が朝倉攻めを決めたことを知る。しかし、信長は、朝倉相手に織田軍だけでは勝てないと冷静に考えていた。光秀は、帝に戦の是非を認めてもらえれば大義名分が立ち、ほかの大名も自ずと集まると助言する。しかし、それは大きな賭けでもあった。

 信長はすぐさま上洛し、帝の正親町天皇(坂東玉三郎)に拝謁するのだが…。

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