乃木坂46の白石麻衣(28)が28日、都内で卒業コンサートを行った。本来5月7日に東京ドームで開催の予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で無観客になり有料配信。推定68万7000人が視聴した。2011年8月にオーディションに合格して約9年、その美貌でグループをアイドルの頂点に引き上げた絶対王者が新たな一歩を踏み出した。
涙が止まらない。「みんな、盛り上がっていくよ!」と威勢が良かったのは冒頭4曲までだった。白石は最初のMCで「音楽がかかったら卒業なんだなと寂しさがある」と瞳を潤ませた。
星野みなみ(22)が「リハの時からみんな泣いていて…」と告白すると、白石は「まだ泣かない」と後ろを向いた。だが、生田絵梨花(23)が「『行かないで』とは言えなくて…」と泣くと、白石も「ありがとう」と涙。ボックスティッシュが急きょステージに登場すると次々と目頭を押さえた。
デビュー曲「ぐるぐるカーテン」や「インフルエンサー」(17年)などセンター曲5曲、計23曲を披露した。ライブは無観客だったが、チケットは国内21万9000枚、海外1万枚が売れた。ソニーミュージックによると推定で68万7000人が視聴したという。単純計算で東京ドーム公演13回分。開演前にはファンのアクセスが集中して配信できない状況に。開始が30分遅れた。
絶対的なエースとして君臨した。センターを務めたのは13年、6枚目の「ガールズルール」からだったが“美の象徴”としてたちまち人気を集めた。15年にNHK紅白歌合戦に初出場すると、以降5回連続出場中だ。
白石の前のセンター・生駒里奈(24)が元気でメンバーを引っ張ったのに対し、白石は無言なタイプ。レコード会社の関係者は「メンバーでバラエティー番組に出る時も白石がしゃべらないで緊張感を漂わせるだけで、グループがピリッと引き締まった」と振り返る。背中でプロ意識を語った。
「たくさんの時間を過ごしてきたけど、やっぱり乃木坂って最高だなって」。最後は晴れやかに笑った。今後は女優やモデルを中心に幅広くタレント活動を行う予定。グループを引っ張ったプロ意識で自身も飛躍する。
◆白石麻衣アラカルト
▼ニックネーム まいやん
▼写真集 2017年「パスポート」は累計発行50万部で女性タレントのソロ写真集では今世紀最多部数を記録
▼身長 162センチ ▼血液型 A
▼趣味 料理、ゲーム、サボテン栽培、100円玉集めなど
▼好きな食べ物 サツマイモ、甘いものなど。自他ともに認める“マヨラー”でバラエティー番組では、みそ汁にマヨネーズをかけて飲んだことも
▼特技 ソフトボール。中学時代はソフトボール部でポジションは二塁手。50メートル7秒台の俊足を生かした1番打者
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