月刊誌ホビージャパン編集部は、公式Twitterにおいて、ホビージャパン編集部員のSNSでの投稿において、「株式会社ホビージャパンの見解と全く異なる」として謝罪、同編集部員に対し、社内規定に従った厳正な処分を行なうことを発表した。
元となる投稿はホビージャパン編集部員の個人のTwitterやnoteによるもので、転売を容認するに留まらず、転売を問題視する人に対する批判や、メーカーやショップが転売屋による買い占めを容認していると取れる内容になっていた。これらがホビーファンの大きな反発を生み“炎上”。現在、投稿は削除されている。
ホビージャパン編集部は「皆様のホビーに対する想いや、当社に対する信頼を裏切る事態になってしまっておりますこと、お詫び申し上げます」とし、問題となった編集部員の投稿については「当社の考えとは全く相容れぬものではなく、ホビーに携わる人間としてあってはならないものであると考えております」とコメント。編集部として、改めてホビーアイテムの転売は容認しない考えを示した。
ホビー関連の転売、買い占めに関してはネットオークションが盛んになってから大きな問題になっている。人気商品はオンラインでは受注が始まった時点で注文ができなくなり、たちまち売り切れてしまう。店舗での受け付けも商品名が言えないような人が予約受付に殺到、いまや「欲しい人がまともに注文できない」という状況になっている。小売店側でも受付時に確認を行なっうなどの対策をする店舗もあるが、昨年からの巣ごもり需要での高まりもうけ、ユーザーにとって不満が高まる状況はさらに悪化している。
特に7月22日に発売された「HGUC 1/144 ナイチンゲール」は、小売店に足を運んだユーザー達が「買えなかった」とTwitterで投稿する状況である一方で、メルカリをはじめとしたオークションサイトに同商品がぎっしり並ぶという、「転売屋による買い占め」が可視化される状況であった。こういった状況の中、同編集部員の投稿はひときわ注目を浴びてしまう結果になった。
「売れる商品は何でも買う」転売屋にとって、ホビーはあくまで商材の1つであり、彼らはメーカーもユーザーも小売店のことも全く考えてはいない。一方で転売屋の買い占めは業界やユーザーに深刻なダメージを与えている。転売屋による買い占めは「欲しい人に商品が届かない」というメーカーもユーザーも小売店も誰も望んでいない状況を生んでいる上に、「売り切れの状況を受けて2次生産をしたところ、注文数が予想を下回る」など、商品の生産計画すら危うい状況になっている上に、ユーザー側も「買えないから次の商品はもう買わない」といったように負のスパイラルを生んでいる。
転売に関しては「はじめればすぐに儲かる」などといったサイドビジネス的なあおり文句でノウハウやツールを提供するサイトなどもたくさんあり、商品に全く愛着も知識もない人たちが商品を買い占めるという状況があり、この傾向は留まるところを知らない。この状況を改善しようにも法律の規制などがない現状では、メーカーや小売店の努力は限界があるし、ユーザーの不満の声だけでは「趣味的な発言」ととられて、社会の共感を得られていない。「欲しい人が欲しい商品をきちんと手に入れることができない」という最も根本的な問題を解決するにはどうすれば良いのか、考えていかなくてはいけない問題だ。
【当社編集者のSNS等における発言につきまして 】pic.twitter.com/Grkcln1bxY
— ホビージャパン編集部 (@HobbyJapan_MAG)July 24, 2021
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