2021年11月26日 13:00
「博士と彼女のセオリー」(2014)で米アカデミー主演男優賞を受賞したエディ・レッドメインが、「リリーのすべて」(15)でトランスジェンダーの女性を演じたことについて「間違いだった」と語った。
「英国王のスピーチ」(10)のトム・フーパー監督とレッドメインが組んだ「リリーのすべて」は、1920年代に世界で初めて性別適合手術を受けたデンマーク人の画家でトランスジェンダーの女性、リリー・エルベの実話を描いた伝記ドラマ。同作でレッドメインはアカデミー主演男優賞にノミネートされ、リリーを支える妻を演じたアリシア・ビカンダーが同賞の助演女優賞を受賞したが、公開時からシスジェンダーの男性であるレッドメインがトランスジェンダー女性を演じることに抗議の声が上がっていた。
当時、レッドメインはトランスジェンダーのコミュニティと対話を重ねて役作りしたと反論していたが、今回タイムズ紙のインタビューを受けた際に、「いまだったらあの役を引き受けないでしょう。自分の選択を信じて演じたけれど、間違いだったと思います」と告白。映画業界を多様性のあるインクルーシブな環境にするにはまだまだ改善が必要だと語り、「キャスティングの不満が大きな問題になるのは、多くの人が話し合いのチャンスすら与えられないからです。公平にしなければ、こうした論争が続くことになります」と明かした。
レッドメインは主演シリーズ最新作「ファンタスティック・ビースト3(仮題)」の撮影を終えたところで、同作は2022年4月15日から全米公開される。
(映画.com速報)
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