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「ブラック校則」89校で改定 - 読売新聞オンライン

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 神戸市教育委員会は、市立中学・高校全90校(中学82校、高校8校)のうち89校(同81校、同8校)で昨年度、校則が改定されたと発表した。「靴下や肌着の色の指定」といった項目が廃止ポイント。いわゆる「ブラック校則」とされる校内ルールについて、市教委の指針を踏まえて各校の生徒らが議論を重ね、不合理で時代に合わない規則を見直したという。(伊藤大輔)

 改定された主な校則は、「肌着は白一色」(校則がある62校中49校)、「靴は白一色」(同75校中46校)、「女子の靴下は三つ折りにする」(同35校中33校)、「ポニーテールは不可」(同48校中24校)。いずれも全校で改定後の校則の運用が始まり、これらの項目で改定に至らなかった学校でも、生徒間や学校と保護者間で検討を続けている。

 靴と靴下が白色に指定されていたある中学校では、生徒会が全校生徒にアンケートを実施。「違う色の靴や靴下をはきたい人の気持ちを大切にしよう」などと意見が集まり、色の指定はなくなった。

 別の中学校ではアンケートの結果、「白色のみ」だった肌着の色を、「白やグレー、淡い色で透けない無地のもの」に変更した一方で、「制服に合う」「社会に出て派手なものをはいていたら恥ずかしい」などの理由から、靴と靴下は白色指定のままとなった。

 市教委によると、見直しには全90校が取り組んだが、1校は議論が不十分で改定には至らなかった。

 長田淳教育長は「子どもが自分たちで決めたルールを守っていくことが、社会性を養うことにつながる。時代にふさわしくない、合理的な説明ができないものは継続して議論してほしい」と話している。

 校則の見直しを巡っては、「ブラック校則」と呼ばれる不合理な校則が問題となる中、文部科学省が昨年6月、全国の教育委員会などに学校や地域の実態に応じて校則を見直すよう要請。神戸市教委も同時期、校則は「社会通念上、合理的な説明ができる範囲」であるべきだとして独自に指針を策定。児童や生徒が見直しについて毎年度話し合うように定めていた。

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June 25, 2022 at 03:00AM
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