福助株式会社(東京都渋谷区 代表取締役社長:佐橋由文 以下 福助)は、 “心とカラダに『福』を。” の企業理念のもと、多くの方が健全で幸せな生活が送れるよう、より良い製品開発とサービスを提案することを目指しており、その一環から2016年には第二種医療機器製造販売業の許可も取得しました。
熊本県人吉市にある当社熊本工場には、医療機器である弾性(着圧)ストッキングを製造する技術と設備を備えており、自社のみならず他企業の当該製品類の製造も行っています。
現在、成長事業室のMD(マーチャンダイザー)を担当する丸山智子は、2019年に発売した長距離移動向けの紳士靴下「シェーパーズ・フォー・メン ロングフライトソックス」を開発しました。
成長事業室 MD 丸山智子
丸山は社内でも異色の経歴をもつ社員の一人で、美術系の大学を卒業後、広告代理店やメーカーなどで販促ツールや広告のデザインを担当しますが、その後心機一転、服飾の勉強をしたいとアルバイトをしながら服飾専門学校の夜間コースに通い、3年後となる2011年に福助の新卒採用枠で入社しました。
入社後より専門職である婦人靴下のデザイナーとして活躍しますが、2015年に取得した産休の時間はこれからの仕事についてじっくりと考える機会となりました。今までの専門的な職種ではなく、将来的にはマーケティングやブランディング、企画開発から販売といった多岐に渡り製品に携わるMD(マーチャンダイザー)になりたいと。そして復帰後に業種転換を希望。2017年にはビューティー&ヘルスケア部(現、成長事業室)へと異動しました。本人の念願も叶い職種もMDになり、そこで丸山が担当することになったのが、医療機器である弾性(着圧)ストッキングの製造技術や設備を活かした新たな製品開発です。
ところで、当社は「シェーパーズ・フォー・メン」という男性用の着圧靴下を2006年に発売しました。それまで女性の間では一般的だった着圧(弾性)ストッキングの機能を応用したこの製品ですが、当時、男性は締め付けるものを嫌うといわれていたため、このような着圧製品が紳士靴下市場で見られることはありませんでした。よって、その当時は日本で締めつけの強い靴下を着用したことがない男性がほとんどでした。
外回りの多いビジネスマンを想定した「シェーパーズ・フォー・メン」は、発売するや高い人気を得ることになります。 それは、今まで彼らが経験したことのない、脚が“キュッ”とホールドされる感覚、歩いてもずり落ちにくく、たるみのない美しい足もとが持続すること。それが評判となったからです。
それによって、当社は男性向けの着圧靴下のパイオニアとしても知られるようになりました。
シェーパーズ・フォー・メン ビジネス ¥2,200(税抜)
丸山はこの新製品は「シェーパーズ・フォー・メン」のシリーズにするべきだと考えました。健康維持や美的訴求のため、あらゆるシーンで気軽に着圧製品を取り入れている女性が多いのに比べ、まだまだ男性には着圧製品は浸透されていないと感じていたからです。ただし、当社の「シェーパーズ・フォー・メン」では、すでにビジネスタイプやスポーツタイプも展開しています。そこで考えたのが、ビジネスマンが長距離移動時に着用していただく靴下です。長い時間、同じ態勢でいると、足がだるくて重いと感じることがあります。それを軽減するような脚にやさしい靴下を開発したいと。
しかし、丸山のミッションは『弾性(着圧)ストッキングの製造技術や設備を活かした新たな製品開発』。そもそも「シェーパーズ・フォー・メン」は靴下編み機でつくられたもので、ストッキングの編み機とつくられたものとは異なります。
「シェーパーズ・フォー・メン」のイメージを覆さない“靴下”としてのクオリティや履き心地と心地よさを担保した製品をストッキング編み機でつくらなくてはならないということです。
ここから丸山の月1~2回の熊本工場通いが始まりました。二児の母でもある本人にとって、熊本は決して近い場所ではありませんでしたが、自身が希望した職種、さらにストッキングのことが全くわからないからこそ、実際に製造現場におもむき、工場のプロフェッショナルの力を借りながら一緒につくりあげることが重要だと思ったからです。
直接会ってその思いを伝えながらサンプルをつくり、その都度確認するという作業が繰り返されました。
熊本工場での試作の様子
丸山がこだわった3つのポイント
・綿を使った靴下であること
・靴下として認知されるような充分な厚みがあること
・しっかりとした着圧があること
「シェーパーズ・フォー・メン」のシリーズであるからには、例えストッキング編み機でつくられたものであっても靴下でなければなりません。そして、男性が天然繊維を好まれる傾向であること、普段はいているものに近い質感であること、肌ざわりと吸湿性がよいということから、綿量が多い素材でつくることになりました。
ただ、一般的なストッキングの原料として用いられるツルツルとしたナイロン糸とは違って、綿の表面にある毛羽(細かい繊維片)は細かな針に引っ掛かりやすいため、編み立てしにくいだけでなく、キズやほつれの原因になったり、その多量の毛羽がほこりのように舞い上がり他の製品や機械にまで影響を及ぼしかねません。
丸山の帰京後に熊本工場メンバー達がこっそりと専用編み立て室を準備したことを知ったのは、次に丸山が出張で訪れた時でした。
本格的な試作が始まります
編み上がった試作品を腕や脚に通しながら工場メンバーと丸山は何度も協議を重ねました。
靴下というには、薄すぎてしまう、簡単に破れてしまう、キズができるといった商品として納得のできないものばかり。当然のことながら適切な着圧値も兼ね備えていなければなりません。
こうやって出張を繰り返して試作品をつくること数十回。ようやく丸山も工場メンバーも納得できるものが完成したのです。
試作品
販売スタートは、2020年3月を目指すことになりました。当初、丸山が描いていた“ビジネスマンが長距離移動中を快適に過ごしていただける靴下”であることから、ネーミングは「シェーパーズ・フォー・メン ロングフライトソックス」 です。
ただし、この着圧靴下の良さは言葉だけでは伝わりません。「履いていただければこの良さを伝えられる」とプロモーションに選んだのは、長距離飛機の乗客へ向けたサンプリングや機内CM放映。発売と同時にこのプロモーションも実施、丸山を始め社員一同が待ちに待った「シェーパーズ・フォー・メン ロングフライトソックス」のスタートです。
シェーパーズ・フォー・メン ロングフライトソックス ¥2,000(税抜)
そんな矢先の2020年2月28日、WHOは新型コロナウイルスが世界的に大流行する危険度を、最高レベルの「非常に高い」に引き上げました。
満を持して発売…となる予定の「シェーパーズ・フォー・メン ロングフライトソックス」は、発売早々にとてつもない大きな困難にぶつかります。
旅行や出張などもできなくなり、航空会社は減便どころか、日増しに状況は悪化していきます。
使用していただくシチュエーションも、プロモーションも「シェーパーズ・フォー・メン ロングフライトソックス」にとっては最悪な状況でした。
そして、今まで経験したことのない事態が長く続くことになるのは、ご承知の通りです。
非常事態宣言が発令されると、多くの人が長い時間を家で過ごすこととなり、そこで注目されたのが“快適なおうち時間”を過ごすためのグッズでした。
実は、丸山は「シェーパーズ・フォー・メン ロングフライトソックス」が直面したこの問題の直後から、この製品を応用した「在宅ワークソックス」を製造することを提案していたのです。
飛行機でなくても、在宅ワークで長時間同じ態勢でいるのも脚に負担が掛かることは同じ。「在宅ワークソックス」というネーミングも分かりやすいこの靴下は、現在も量販店を中心にたいへんご好評いただいております。
「シェーパーズ・フォー・メン ロングフライトソックス」と「在宅ワークソックス」を開発した丸山智子
『長い時間、同じ態勢でいると、足がだるくて重いと感じることがあります。それを軽減する脚にやさしい靴下を開発したい』というMDになったばかりの丸山が抱いたこの思いが、皆さまのおうち時間を少しでも快適に導いてくれることを願っています。
December 25, 2020 at 11:15AM
https://prtimes.jp/story/detail/0B4aW4u3G5x
大きな困難を乗り越えて。「やさしい靴下を開発したい」という思いから生まれた着圧ソックス「シェーパーズ・フォー・メン ロングフライトソックス」、「在宅ワークソックス」 - PR TIMES
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