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「不自由展」栄で始まる 名古屋、会場前は一時騒然 - 中日新聞

戦時中の慰安婦を象徴する「平和の少女像」の横に座る共同代表の久野綾子さん(左手前)=6日午前、名古屋・栄の市民ギャラリー栄で

戦時中の慰安婦を象徴する「平和の少女像」の横に座る共同代表の久野綾子さん(左手前)=6日午前、名古屋・栄の市民ギャラリー栄で

 2019年に愛知県で開かれた国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で一時中止になった企画展「表現の不自由展・その後」の作品展示が6日、名古屋市中区で始まった。会場となった「市民ギャラリー栄」が入るビルの前では、反対派、賛成派が入り乱れて街宣活動が始まり、一時騒然とした。

 会場には、開場前から30人ほどの列ができ、入り口では県警の警察官5人が警備にあたった。一時会場で「対応がおかしい」と騒ぐ観客もいたが、スタッフが出口に誘導した。

 午前11時ごろから日章旗や「展示反対」の横断幕を掲げた20人ほどが集まり、マイクを持った男性が「こんなのは芸術じゃない」「絶対に断固反対」と声を上げた。賛成するグループも「侮辱には当たらない」とプラカードを掲げて「迷惑です。お帰りください」と訴えた。

 19年の展示作品のうち、戦時中の慰安婦を象徴する「平和の少女像」のほか、元慰安婦を撮影した写真作品、昭和天皇の肖像を含む版画を焼くシーンがある映像作品の3作品のみが並んだ。一角には、19年の展示に端を発した同県の大村秀章知事のリコール(解職請求)運動を巡る署名偽造問題について、名古屋市の河村たかし市長の責任...

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