靴下屋吉祥寺店では、デジタルサイネージに商品の紹介映像を配信している
タビオは、旗艦店と位置付ける「靴下屋」吉祥寺店(東京都武蔵野市)をオープンした。デジタルサイネージに販売員のインフルエンサーによる映像を配信したり、店舗内に撮影場所を設けたりするなど、SNSへの感度が高い層を呼び込む。実は同店はコロナ禍でいったん閉店した。場所を変えて誕生した新しい店舗では、OMO(オンラインとオフラインの融合)の仕組みを取り入れて復活を目指す。
「コロナ前はよく利用していた。靴下屋が吉祥寺に帰ってきた」。リニューアルオープンした2日後の6月3日、吉祥寺店を訪れた女性客はこう話した。店舗には綿麻を使った夏向けの靴下のほかに、スポーツ向けの5本指の仕様など、約400品目をそろえた。
タビオは2021年1月末に一時、吉祥寺店を閉店した。新型コロナウイルスの感染拡大で売上高が減少。21年2月期の連結最終損益は15億円の赤字と、創業以来初の赤字だった。閉店を余儀なくされた。
初のOMO型旗艦店
ただタビオにとって吉祥寺店は初の直営の路面店として「思い入れが強い」(靴下屋事業部の中嶋俊氏)。「まん延防止等重点措置」が解除された今年3月には、前身の店舗とは別の物件を押さえるなど準備を進め、6月の出店を決めた。
今回オープンした吉祥寺店は、初のOMO型旗艦店だ。店舗には5台のデジタルサイネージを設置。オンラインで本社と接続しており、配信する商品の映像を制御する。これまではUSBメモリーやSDカードを各店舗に配布し、店舗の従業員が端末を操作して映像を配信していた。本社からメールで売り込みたい商品の映像を指定していたが、繁忙期には対応できない店舗もあった。
July 10, 2022 at 01:00AM
https://style.nikkei.com/article/DGXZQOFK301KB0Q2A630C2000000/
「靴下屋」吉祥寺店が再開業 SNSで若者を呼び込み|NIKKEI STYLE - Nikkei.com
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