自宅で大麻を所持したとして、大麻取締法違反罪に問われた俳優、伊勢谷友介被告(44)の初公判が1日、東京地裁(村田千香子裁判官)であり、伊勢谷被告は起訴内容を認めた。 検察側は「所持量が多く、再犯も懸念される」として懲役1年を求刑。弁護側は執行猶予付き判決を求め、即日結審した。判決は22日。 伊勢谷被告は被告人質問で、「大麻は自分で使用するために持っていた。使うとリラックスでき、プレッシャーなく睡眠が取れた」と説明。「応援してくださった多くの方を裏切った。本当に申し訳ない」と謝罪した。大麻は逮捕の2~3日前に知人から購入したとする一方、知人の名前は明らかにしなかった。 検察側は「被告は26~27歳のころにオランダで大麻を初めて使って以来、断続的に入手と使用を繰り返してきた」と指摘。「常習性や依存性は顕著で、入手先も秘匿している」と非難した。 起訴状などによると、伊勢谷被告は9月8日、東京都目黒区の自宅マンションで袋入りの乾燥大麻計約13グラムを所持したとされる。警視庁に現行犯逮捕され、同月30日に保釈保証金500万円で保釈されていた。 伊勢谷被告は多数の映画やドラマに出演。映画「あしたのジョー」や「翔(と)んで埼玉」で、日本アカデミー賞の優秀助演男優賞を受賞した。
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