9月に大麻取締法違反容疑(所持)で逮捕、起訴された俳優伊勢谷友介被告(44)の初公判(村田千香子裁判長)が1日、東京地裁で開かれ、検察側は懲役1年を求刑した。
被告人質問の中で、伊勢谷被告に、大麻をなぜ使用したかと質問が飛んだ。「リラックスのため、プレッシャーなく睡眠が取れるというのもあると思う」と言う同被告に、主任弁護士は「お酒を飲む選択肢はなかったか?」と質問した。同被告は「私もお酒は飲みます。ただ、あまり大量に飲むと翌日に影響がある。俳優という、体を維持する職業でもあるから(酒は)適しない」と、嗜好(しこう)品としての大麻の方が体形維持に適していると持論を展開した。
また9月8日に現行犯逮捕された際、押収された大麻の入手先についても質問が飛んだ。伊勢谷被告は入手先を知人だと説明した。まず、主任弁護士から「(大麻を)譲り受けた人について法廷で語りますか?」と聞かれると「いいえ。大麻を使用することは私の勝手であり(譲り渡した人物を)社会にさらすことはしたくない」と答えた。「反社会勢力の人か?」と聞かれると「いや、違います」、「2度と連絡を取らないようにします。弁護士さんにお願いして(譲り渡した)本人と私が連絡を取らないようにした」と答えた。
検察官からは、法廷内で譲り渡した知人の名を挙げたら、危険が及ぶか? との質問も出たが、伊勢谷被告は「ありません」と否定した。
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