義父と義母の認知症が立て続けに発覚。別居しながら介護を試みるライター島影真奈美さんは、「もめない努力は、親の為ならず」を掲げ、愛と笑いのある介護のコツを収集中です。その一部を紹介します。
介護にかかわるなかで、思いのほか大変だった作業のひとつに「名前の記入」があります。お子さんがいる方だと、幼稚園や保育園の入園時や小学校に上がる時にすでに経験されているかもしれません。 わたしが初めて「名入れ」を経験したのは、親戚同然に付き合っていた“おばさん”が有料老人ホームに入ることになり、その手伝いに行ったときのことです。両親が若いころから付き合いがあり、わが家にもしょっちゅう遊びに来てくれていたおばさんは、施設入所を決めた当時も、まだまだ元気いっぱい。ひとりでも準備できるけれど、荷物も多く、何より「持ち物に名前を書くのは結構、大変なはずだから」と両親に頼まれ、出かけていったのです。 布製の「お名前シール」があると便利かもしれない。そう思って100円ショップでいくつか購入し持っていきましたが、結論から言うと、その時は役に立ちませんでした。おばさんが「洗濯したらとれてしまうかもしれない」と心配し、「だったら縫い付けよう」という話になったのですが、1つ縫い付けるだけで結構な手間がかかり、裁縫が苦手なわたしは早々にギブアップ。諦めて油性のペン1本で大量の洋服に立ち向かうことになりました。
デイケアに通い始めた義父母の持ち物への名前書き
書いても書いても終わらない……。おばさんとおしゃべりをしながらの作業だったのでさほど苦痛ではありませんでしたが、それにしても洋服の枚数が多すぎて、一向に終わる気配がありません。結局、途中で「もう、これぐらいでいいわよ。あとは物がなくなったりしてから考えるわ!」と、おばさんがカラカラと笑いながら、名前書きの終了を宣言。ひとが1人引っ越すための荷物全部に名前を書くというのは、並大抵のことではないと思い知らされました。 さて、わたしが再び名前書きに直面したのは、義父母の通所リハビリ(デイケア)通いが始まったときのことです。デイケアではお風呂に入る時間があり、下着などの着替えを持っていきます。そのため、着替えや脱ぎ着する可能性のある上着、歯ブラシなど施設に持ち込む物にはすべて名前を書いておくよう、施設から説明がありました。 もちろん、おばさんを手伝った時とは大きく状況が異なっています。まず、義父母には認知症に由来する「もの忘れ」がありますが、ご本人たちはあまり自覚していません。特に中程度の認知症と診断されていた義母は、自分が忘れたことはきれいさっぱり忘れ、「この人、最近もの忘れが多いけど、大丈夫なのかしら」と、軽度の認知症だと診断されていた義父を心配することもしょっちゅう。 ふたりとも「名前を書いてほしい」と望んでいるわけではありませんし、その必要性も感じていません。あまり、大がかりに「名前書き」をやると、「そんなことをしなくてはいけないなら、デイ通いをやめたらいいんじゃない?」と“やぶ蛇”になってしまう可能性もありました。
January 25, 2021 at 05:20AM
https://news.yahoo.co.jp/articles/dc022a797dd81087b87195c3b6c715c4a3fb85a2
思わぬ難敵は「義父の靴下」!誰でもできるが、実際にやると地味に面倒…その作業とは一体?(なかまぁる) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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