市川海老蔵主演の特別ドラマ、十三代目市川團十郎白猿襲名記念ドラマ特別企画「桶狭間〜織田信長 覇王の誕生〜」(フジテレビ系)が3月26日(金)夜9時から放送。海老蔵が織田信長を演じる同作は、彼を主役に押し上げた“桶狭間の戦い”を題材とした歴史エンターテインメント。その中で信長の妻・濃姫を演じるのが、広瀬すずだ。海老蔵との年齢差は約20歳。これに対して海老蔵は「こんなに年の離れたかわいらしい方が自分の妻になるという感覚に慣れるのに少し時間が必要でした。二人で話す場面に違和感が出るのではないかと心配もありました」と不安もあったようだが、実際に広瀬と向かい合い「全て受け止める貫禄を感じて大丈夫だなと、真っ直ぐに見つめて芝居させていただきました」と安心して演技に臨めたことを明かしている。
一方の広瀬は、海老蔵について「目がとても印象的でした」と語っている。「海老蔵さんの目の開き方やふとしたまばたき、ちょっとした動きひとつも意味があるように感じてしまうんです。だからこそ一層寄り添いたい、もっと知りたいと思わせるのだと思いました」と“夫”の表情を注視していたようだ。
二人の共演時間は短かったというが、海老蔵が広瀬について「とにかく食べることが好きなのだということだけは分かりました(笑)」と話すと、広瀬も「分かりましたか(笑)」と図星だった様子。「合間はどこの店がおいしいとか、そんな話をしましたね」(海老蔵)と、短い時間の中でも“夫婦”としての時間を育んだ。
これまでもさまざまな作品で描かれてきた信長。海老蔵によると、今作では彼の「青年期がしっかりと描かれている」。若き信長の素顔は濃姫とのシーンで顕著に表れ、「会話の内容も、義父さん(佐藤浩市演じる斎藤道三)に会いに行くことや、仲良くなれてちゃんと舅と婿になれたことの報告など、今まで描かれてきた信長にはないようなシーン」もあるという。それだけ濃姫との絆も深く描かれるのだ。
海老蔵も「おそらく、あの時代の信長と濃姫ではあのような会話はしていないとは思いますが、今だからああいうシーンがあっても良いのかなと感じました」と今の時代に沿った描き方と解釈を示した。
そしてもう一つの見どころは、何と言っても表題となっている「桶狭間の戦い」。広瀬も「プライベートの信長の部分しか見ていないので戦っている姿が想像がつかないんです。映像で見るのを楽しみにしています」と期待を寄せているが、そこに挑んだ海老蔵は撮影時の心情を「集中、それだけです」と語る。
「信長が子供の頃から考えていた敵と対峙(たいじ)するシミュレーションが具現化したのが桶狭間。当然、信長が興奮する瞬間だと思うのです。そこに行くまでのみんなの士気を上げる感じは、信長を演じないと得られない感覚な気がして、今回演じられて良かったと感じるほどでした」と、濃密な体験を振り返った。
ドラマは、二人の他にも、三上博史、中尾明慶、竹中直人、北村一輝、味方良介、鈴鹿央士、堀井新太、堀越勸玄、市川ぼたん、松田龍平、黒木瞳、佐藤浩市ら豪華キャストが顔をそろえる。海老蔵自身も含め、過去に多くの名優が演じてきた信長。新たな“戦国の覇王”が誕生する。
十三代目市川團十郎白猿襲名記念ドラマ特別企画
「桶狭間〜織田信長 覇王の誕生〜」
3月26日(金)夜9:00-11:32
フジテレビ系にて放送
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