塗るだけ、くっつけるだけ、で、完成。そんなとにかく簡単で、でも部屋に飾るとちょっと特別な雰囲気を与えてくれるインテリア小物を手作りしてみよう。今回ご紹介するのは捨てるのは、長く大切使うためのダーニング。もったいないお気に入りの靴下、思い出の服…穴やほつれは、自分でリペアを。4月28日(水)発売 Hanako1196号「自分を高める、学びの教科書。」よりお届けします。
ダーニングとは「繕う」という意味。ヨーロッパの針仕事において歴史ある修繕方法で、タテ糸とヨコ糸を衣類の穴やシミに合わせて掛け合わせ、補修の役割を担う。
用意するもの
A・木製の小鉢B・ダーニングマッシュルームC・はさみD・ヘアゴムE・糸F・針とピンクッションG・刺繍枠
Bがない場合は、Aのような木製の小鉢やコップの底、ガチャガチャのカプセルなどで代用も可能。またハンカチなど、お直しアイテムが大きい場合は刺繍枠を使う。小さい場合はヘアゴムで固定すればOK。今回は靴下のお直し。糸の太さの目安は、刺繍糸3本分の太さの毛糸を用意。
1.お直し部分を固定する。
お直しをする場所を真ん中にし、その下にダーニングマッシュルームをセット、ヘアゴムで固定する。生地が張っていると縫いづらいので、固定した後はあまり張らないよう少したるませて。
2.タテ糸を渡す。
【point】離した位置の糸は引きすぎず15cmほど残したまま繕って!
少し離れたところに表から針を入れる。繕う部分に1針目の針を出し、垂直に渡していく。タテ糸を渡し終えたら、再び離れた位置の表に糸を出し、15?ほど残してはさみでカットする。
3.ヨコ糸を渡す。
【point】緩まないように時々針でまっすぐに整えて。織物を織るように!
2と同様の手順で1針目を出した後、タテ糸を下上下とすくい、最後に布を軽くすくって1段目終了。持ち手を180度回転し、2段目は上下上と互い違いになるように。最後の処理も2と同様に。
4.糸端を処理する。
道具をはずして靴下を裏返し、離れた位置に残った15?ほどの糸を裏面に引く。渡してある糸にこれを3回ほど絡める。これが玉結びの代わりとなる。残った端の糸をカットして終了。
【Learn More!】さらにしっかり、ランニングとは?
ハンカチなどの薄い生地や、強度をより上げたい時はランニングがおすすめ。ダーニング1針目の前段階で、点線のように縫うランニングステッチを入れることで、絆創膏のテープ部分のような安定感を出せる。チグハグに縫うことで、かわいい仕上がりに。
【CHECK】ちょっとしたシミ隠しも、ダーニングでお直し。
穴はあかずとも、シミ汚れを隠す時にもダーニングを。ハンカチなど薄い生地には、Learn More!で紹介する応用のランニングを施すことで、補強の役割にもなり安定感がアップ。
大切なものと、長く寄り添うための方法。
小さい穴があいてしまって、もう履けなくなった靴下。そのまま捨てるのはもったいない。そんな時に試してみたいのがダーニング。色を組み合わせて、ステッチに凝ってみれば、お気に入りがより特別な一足に生まれ変わりそう。「大事なのは糸選びです。お直ししたいアイテムの生地をよく確認しましょう。生地に近い太さの糸を選べば、ダーニングした部分が悪目立ちしにくいです。とはいえ、手元に毛糸があるのに、太さに合わせて買い直すのももったいない。そういう場合は糸の撚よりをほどいて調整して使ってみてもいいですよ」色選びも悩ましいところ。初心者におすすめの選び方は?「青×水色など同系色や、アースカラーを使うと自然でまとまりやすいです。いろんな色がグラデーションで入っている毛糸を使ってもニュアンスのある仕上がりになりますよ」
Teacher…ミムラ トモミ
ダーニングを応用した「モザイク・ダーニング刺繍」の第一人者。全国でワークショップを開催。著書に『ちいさなお直し』(池田書店)がある。Instagram:@mimstermade
(Hanako1196号掲載/photo : Shinnosuke Yoshimori, Tomomi Mimura illustration : Shapre text : Ami Hanashima edit : Kana Umehara)
April 30, 2021 at 08:00AM
https://news.livedoor.com/article/detail/20115440/
履けなくなった靴下が蘇る!靴下をかわいくお直し「ダーニング」のやり方。 - livedoor
https://news.google.com/search?q=%E9%9D%B4%E4%B8%8B&hl=ja&gl=JP&ceid=JP:ja
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