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2025年大阪・関西万博で運営スタッフらが着る公式ユニホームに、奈良県大和高田市にある製造会社「西垣靴下」が開発した、立ち仕事でも疲れにくい靴下が使われることになりました。西垣和俊社長は「独自技術を盛り込んだ自信作を万博で使ってもらえてうれしい。靴下の一大生産地・奈良の技術と品質を、日本だけでなく世界に知ってもらいたい」と話します。
採用されたのは、同社の主力商品「疲れしらずのくつした」です。着用すれば立ち仕事での疲れを自然に減らせるよう工夫し、19年に発売しました。万博向けには改良を加えた特別仕様の1万足を無償で提供します。来場者の案内などをする「会場サービスアテンダント」らに使ってもらいます。
同社は自社の製品を生かして万博に協力したいと考えていました。23年春ごろ、運営主体の日本国際博覧会協会(万博協会)が物品を提供する会社を探していると知って応募していました。
この靴下は、足底の土踏まず周辺部分に独自開発した編み方を施し、クッション性を高めています。また「靴の中で足が動くと疲れにつながる」ことから、靴と靴下がずれにくい仕組みを考えました。材料の糸にゴムを編み込んで滑りにくくし、しっかり踏ん張れるようにしています。
万博向けの特別版は、公式ユニホームの靴がスニーカーであることに合わせ、丈がくるぶしよりも下になるローカット型を新作。長時間歩き回っても靴下が脱げないよう、テーピング技術でかかとからずれない処置を施しました。
靴下のデザインは白が基調。左右の足に合わせて対称的に織られ、どちらの足にはくかを区別しやすいよう右足用に「R」、左足用に「L」の文字を入れました。万博の公式キャラクター「ミャクミャク」の体の色とそろえました。
西垣社長は「はいてもらったら、すぐに違いが分かるはず」と話します。「万博の運営では立ち仕事が多いと思うが、夕方になっても疲れ知らずだと実感してもらえるだろう」と語りました。
万博に提供した靴下と全く同じ商品は、万博協会との契約により販売できないそうです。同社は今後、「疲れしらずのくつした」のローカット型を新たに開発し、発売する予定だといいます。【川畑岳志】
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May 15, 2024 at 04:04AM
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大阪・関西万博でスタッフが着用「疲れにくい靴下」 一大産地・奈良で製造 - 毎日新聞
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