奈良の正倉院の宝物で、東大寺の大仏開眼会で、笛の演奏者が履いた「靴下」が当時の技法で再現されました。
奈良市にある宮内庁正倉院事務所は、正倉院の宝物を当時の技法などを用いて再現する取り組みを続けています。
今回、再現されたのは「呉楽（くれがく） 笛吹襪（ふえふきのしとうず）」という、いまで言う「靴下」です。
奈良時代の西暦７５２年に行われた東大寺の大仏開眼会で、伎楽（ぎがく）の伴奏として笛を吹いた人物が履いていたもので、▼丈は１８センチ、▼底の長さは２７.５センチあり、花の文様があしらわれています。
材料は皇居で育てられた繭からとった絹などで、縫い方なども当時の技法が使われました。
宮内庁正倉院事務所の田中陽子保存科学室長は「当時の技法や縫製を忠実に用いて再現した。模造品を見て古代の宝物の風合いを感じてもらいたい」と話しています。
再現された「靴下」は、ことし１０月３０日から奈良国立博物館で開かれる「正倉院展」で、実物とともに公開されます。
August 29, 2021 at 03:54PM
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20210829/2000050672.html
奈良の正倉院の宝物 天平の「靴下」 当時の技法で忠実に再現｜NHK 関西のニュース - nhk.or.jp
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